myjink’s diary(みじんこの日記)

六本木のデータサイエンティスト(30代女性)。MBA保有。組織論・マーケティング・英語学習が好き。

ラダーシリーズが続かなかった私が、ラノベで英語多読を始めた話

PROGRITで英語学習をしていたとき、多読の教材としてラダーシリーズを10冊くらい読んだんですよ。

で、内容、なんにも覚えてない。

これ本当に一冊も覚えていなくて、読んだことがある、というのだけ記憶にある。こんなに綺麗に記憶から消えたことある?ってくらい。

そんな私が最近、英語でラノベを読み始めて、久しぶりに「読みたい」という気持ちで英語の本を開いているという話をします。

なぜラダーシリーズが続かなかったのか

一言でいうと、非常につまらなかった

ラダーシリーズって、難しい語彙を使わずに名作文学とかを書き直したシリーズで、レベル別に読み進められるというコンセプトなんですけど。シャーロック・ホームズとかオー・ヘンリーとか、そういった世界観がそもそも私にあんまり刺さらなかった、というのがまずある。

で、「読まされている」という感覚しかないから、どこまで読んでも読書した気がしない。

PROGRITのコーチに言われたから開く、WPMを測るために読む、そういうタスクとしての読書になっていたんですよね。消化作業。10冊読んで何も残らなかったのは、そういうことだと思います。

なんでラノベにしたのか

PROGRITが終わってしばらくして、IELTSに向けて多読を再開しようとしたときに「またラダーシリーズか……」という気持ちになっていて。

そこで本屋に行って洋書コーナーをのぞいてみたんですけど、正直「これ読み切れる気がしない」というものばかりで。語彙も背景知識も必要な本ばかりで、しかも高いからこれつまんなかったらお金もったいないぞ〜と。

そのとき気づいたんですよね、「読みたいものを読めばよくない?」と。

実はこれまでの英語学習で、英語で最後まで読めた本があって。ハリーポッターです。

何十周と日本語で読んでいたから、内容をほぼ暗記しているレベルで知っている。だから英語で読んでもするっと入ってくる。「知っている話」というのが、英語の難しさをだいぶ吸収してくれるんだとそのとき学んでいた。

とはいえ、ハリーポッターだけじゃあ語彙が偏るので、何か他のものも読まなきゃと思って。

それで「じゃあ自分がたくさん読んできた作品の英語版を読めばいいのでは」となって、ふと「ラノベの英語版ってあるのでは?」と検索したら、あった!

選んだのはこの2作です。

魔導具師ダリヤはうつむかない

ふつつかな悪女ではございますが

どちらも日本語版の漫画は十数周読んでいるシリーズ。大好きな作品の英語版、という動機がすでにあるのが、ラダーシリーズのときとは全然違いました。

ラダーシリーズと何が違うか

一番大きな違いは「文章が自然である」ことだと思っています。

ラダーシリーズは語彙を制限しているので、知らない単語があまり出てこないんですよね。簡単なものをたくさん読めってPROGRITの人にも言われましたし。

対してラノベの英語版は普通の英語で書かれていつつ、知らない単語があっても日本語のストーリーが頭に入っているので自然と読める。

あと会話文が多いのもラノベの特徴で、話し言葉的な表現にたくさん触れられるのが個人的には嬉しい。洋書だと地の文が延々と続くことも多いんですけど、ラノベはテンポが速くて読みやすい。

それと、今回選んだ2作はどちらも漫画版しか読んでいなかったんですよ。漫画を読んでから原作を読むと「元々こんなシーンだったんだ!」「このセリフ、原作にはなかったのか」みたいな発見があって、これが日本語で原作を読むときと一緒で普通に楽しい。英語で読みながら「へえ」と思えるのは、なかなかいい体験です。

実際に読んでみてどうだったか

まだ始めたばかりなので劇的な変化は語れないんですけど、「続いている」というのが一番の成果だと思っています。

詰まる単語は当然あるけど、ストーリーを知っているから文脈でだいたい推測できる。全部わからなくていい、という多読本来のやり方で読めている気がします。

あと地味に嬉しかったのが、最近abceedで単語学習していて覚えた単語がポンポン出てくること。「あ、これ先週覚えたやつだ」みたいな。単語帳で覚えた単語が生きた文脈で出てくると、記憶に定着しやすい気がして、この相乗効果はよかったなと思っています。

まとめ

多読って、手段を間違えると10冊読んでも何も残らないことがある(経験済み)。

「続けること」が大事な学習法だとすれば、続けられるかどうかは「読みたいかどうか」以外にないんじゃないかと今は思っています。

ラダーシリーズが合わなかった人、英語ラノベ、試してみる価値あるかもしれないです。

abceedに課金するなら書籍単品購入から【料金・プラン整理】

私がabceedを最初に使ったのは、おそらく2020年12月9日。模試の受験歴がそこから始まっているので、たぶんその日が最初です。それからたまに課金したり、放置したり、なんだかんだだらだらと長く付き合っているアプリ。

2026年の年始、Xのタイムラインを流し見してたら「abceed半額キャンペーン始まったよ!」という投稿が目に入った。

「いま??」ってなって、そのままアプリを開いて、5分で課金した。完全に勢いの課金。でも後悔はあんまりしていない。

ただ、最初からProプランに課金する必要は、全員にあるわけじゃないと思っています。

abceedには「書籍単品購入」という選択肢があって、これが意外と知られていない。「TOEIC用に1〜2冊だけ使いたい」なら、むしろこっちから始めてほしい。

この記事では、abceedの料金・プランの全体像と、書籍単品購入の仕組みをまとめます。

abceedのProプラン料金一覧

abceedのTOEIC用有料プランは「Proプラン」1種類のみで、契約期間によって3パターンある。

プラン 料金 月換算 1ヶ月比
1ヶ月 3,300円 3,300円
3ヶ月 8,000円 約2,667円 約18%OFF
年額 23,800円 約1,983円 約39%OFF

globeejphelp.zendesk.com

※料金は変更される可能性があるので、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

Proプランで使えるのは、470冊以上の教材使い放題・AI問題レコメンド・TOEICスコア予測・模試受け放題など、abceedのフル機能全部です。

書籍単品購入の仕組み

ここが本題です。

abceedには、Proプランに入らなくても書籍を1冊単位で買える仕組みがある。

購入はアプリ内ではなくabceedのwebストアから行う。買った書籍はアプリでもブラウザでも使える。

単品購入の料金感

書籍によって違うけど、だいたい1冊1,000〜3,000円前後くらい。

私が実際に単品で買ったのは、「1駅1題新TOEIC TEST 文法特急」と「TOEIC L&Rテスト990点攻略 文法・語彙問題1000」の2冊。文法系に絞って使いたかったので、Proプランには入らずこの2冊だけ買ったタイミングがありました。

考えてみると、月3,300円を払い続けるより、1〜2冊だけをやり込む目的なら単品購入のほうが全然安い。

私が単品購入をすすめる理由

Proプランって、複数の教材をバンバン使う人向けだと思うんです。

1ヶ月3,300円ということは、1冊2,000円くらいの教材を1冊しか使わないなら単品購入のほうが安い。3冊以上使うなら月額の元が取れるけど、実際それだけ消化できる?って話もある。

「abceedを試したいけどサブスクはな〜」という人は、まず単品で1冊やり込んでみるのが個人的にいちばんおすすめです。

半額キャンペーンはいつ?どうやって知る?

私は2026年の年始、Xで流れてきた投稿で知って課金したんですが、あれは完全に運でした。

半額キャンペーンは不定期開催で、時期は読めません。ただ過去の傾向を見ると、 年始(1月)はほぼ毎年やっている。

半額で年額を買うと23,800円 → 11,900円。月換算で約992円になる。これはさすがにお得……なので、普段は単品派なんですが、今年は年額プランを申し込んでみた次第です。

キャンペーン情報の掴み方

  • X(旧Twitter)で英語系の人をフォロー:私はここで知った
  • メルマガ登録:メールで通知が来ることが多いらしい

どちらかやっておくだけで、タイミングを逃しにくくなると思う。

半額を逃したら?

「半額以外の大型割引」は現時点では実質ない。かつては72%オフというキャンペーンもあったらしいけど、2022年を最後に開催されていないみたい。

半額キャンペーンがやっていない時期に始めるなら、年額プラン通常購入(39%OFF)が事実上の最安値。1ヶ月プランをだらだら続けるよりは圧倒的にお得なので、今年はTOEICの年だぞ〜みたいなことがあって、長く使う前提なら、年額でいいと思う。

TOEICのためにどのプランを選ぶ?

最後にケース別でまとめる。

1〜2冊だけやり込みたい → 書籍単品購入 Proプランは不要。使いたい教材だけ単品で買う。私もこのパターン。

試験3ヶ月前から集中して使いたい → 3ヶ月プラン 模試もスコア予測も使い放題になるので、短期集中で元は取れる。特に点数取りたいテストの前3ヶ月くらいで課金がおすすめ。

長期で使い続けたい・複数教材を使い倒したい → 年額プラン 半額キャンペーンのタイミングを狙えればベスト。通常価格でも月2,000円以下なので、継続前提ならコスパは高い。

この記事のポイント

  • Proプランは1ヶ月・3ヶ月・年額の3種類
  • 書籍単品購入はwebストアから可能・Proプラン不要でその本の演習し放題
  • 1〜2冊しか使わないなら単品購入のほうが安い場合が多い
  • 半額キャンペーンは年始に多い傾向
  • 半額を逃したら年額通常購入(39%OFF)が最安

「とにかく安く始めたい」なら書籍単品購入から、「がっつり使う」なら半額キャンペーンを狙って年額プランへ。この順番で考えるのがいちばんスムーズだと思います。

abceed予測スコア・模試スコアの精度を検証した

abceedを使ってTOEIC勉強している人なら、予測スコアや模試スコアの精度が気になったことがありませんか。

abceedのホーム画面に出てくる予測スコア、810点。

で、「まあそんなもんか」と思いながら30問の模試を受けたら970点が出た。

……え、160点差って何??

なお本番は905点。

どっちも全然違うじゃないですか。ってなったので、自分のデータを出しながら整理してみます。

まず前提:予測スコアと模試スコアは別物

abceedの「スコア」って、実は2種類あって。

予測スコアは、日々の問題演習(おすすめの問題や教材のアプリ学習)の正誤データを積み上げて算出するもの。ホーム画面に常時表示されていて、問題を解くたびにリアルタイムで動きます。

模試スコアは、30〜200問の模試形式を受けたときにその場で出るスコア。受験後にAIが予測スコアを出してくれる。

それぞれの精度については、公式ヘルプに記載がありました。

精度
予測スコア(演習ベース) 本番との誤差 約±6%(905点なら±約54点)
模試スコア・30問 本番との誤差 ±100点
模試スコア・50問 本番との誤差 ±90点
模試スコア・100問 本番との誤差 ±80点
模試スコア・200問 本番との誤差 ±70点

globeejphelp.zendesk.com globeejphelp.zendesk.com

私のデータとの比較

スコア 本番との差
TOEIC本番 905点
予測スコア(演習ベース) 810点 -95点
模試スコア(30問) 970点 +65点

予測スコアは低め、模試は高め、本番はその中間あたり。

両方ともかなり大きく乖離が出ています。

abceed予測スコアの精度と誤差:なぜ低めに出るのか

公式ヘルプによると、予測スコアと本番の誤差は約±6%、約60点とのこと。

私の実スコア対比-95点は、この範囲をかなり大きく出ています。

なぜ低めに出るのか、仮説がいくつかあって。

苦手分野を集中的にやっているほど、正答率が引っ張られる。

abceedのおすすめの問題って、多分「ここ弱い」と判断した箇所をピンポイントで出してきてると思うんです。弱点を潰しにいくほど正答率は下がるので、予測スコアも低めに出やすい構造になっている気がします。

難しい問題にチャレンジするほど数字が下がる。

背伸びして難しめの問題集に手を出すと正答率が落ちる。スコアを上げようとして頑張るほど予測スコアが下がる、という逆説的な現象が起きやすいんですよね。

最初は「こんなに頑張ったのに下がってる……」って地味に凹んでいたんですけど、こういう仕組みだとわかってからは気にならなくなりました。絶対値じゃなくて推移を見るもの、と思えばいい。

abceedオンライン模試(30問)の精度:±100点の意味

公式ヘルプに、オンライン模試の精度がこう書かれているんですよ。

  • 30問の模試を受験した場合:±100点
  • 50問:±90点
  • 100問:±80点
  • 200問:±70点

……±100点って相当でかくない!?

私の場合、970点が出て本番は905点だったので差は65点。一見かなりの差に見えるんですけど、誤差範囲が±100点なので「誤差範囲に収まっている」んですよね。

ちなみにアプリ内で模試を受けるときに「±60点の精度で予測できます」という説明が出てくるんですけど、現在の公式ヘルプに模試スコア自体の誤差として明記されているのは±100点です。100点って……。

あと、30問の模試は正直、簡単すぎる感じがしました。問題数が少ないぶん集中力も途切れないし、本番よりスコアが出やすい構造なんじゃなかろうか。本番のプレッシャーなし、難易度も低め、先読みも余裕でできる。高めに出て当然かもしれない。

±100点となると、30問のやつは正直受ける価値なさそうですね。200問受けても±70点なので……マジで時間かけてもそんなもんかという感じなので、もう受けることはないかなあ。

abceed予測スコアと模試、結局どう使えばいいのか

予測スコアは、推移で見る。

絶対値を信じすぎなくていいです。「昨日より、先週より上がった」という変化を追うには十分使えるので。苦手な問題が1問減れば、それは確実に本番にプラスになるはずで、それを積み上げている指標として見ていればいいと思ってます。上がっても下がっても、使い方は同じ。

模試スコアは、あまり信用しなくていい。

公式が±100点と言っている以上、あんまり……なんか、う〜ん。

基本は予測スコアで過去の自分と比較しながら、模試は気分転換くらいの位置づけでちょうどいいんじゃないかと思ってます。

この記事のポイント

  • abceedの予測スコア(演習ベース)と模試スコアは別物
  • 予測スコアの公式精度は±6%(≒±54点)。苦手問題を重点的にやるほど低めに出やすい
  • abceedオンライン模試(30問)の公式精度は±100点。高く出ても信用しすぎないほうがいい
  • どちらも「絶対値」より「過去の自分との比較」で使うのが正解なんじゃなかろうか

まとめ

数字を見て一喜一憂していた時期もあったんですけど、今はどっちの数字も「参考程度」くらいに思ってます。

本番のスコアが全部で、それ以外は全部途中経過。曖昧な途中経過の数字に振り回されるより、今日1問多く正解することを積み上げるほうが確実に前に進めるでしょう。

日本のMBAとフランスの修士、両方取った私が正直に比べてみる

「修士が2つあります」と言うと、大体「なんで?」って言われます。わかる。私も他の人が持ってたら同じこと聞く。

でもまあ、気づいたらそういう人生になっていました。日本でMBA、フランスでMScという経歴を持つ私が、両方やってみて正直どうだったかを書いていきます。

「どっちが良かった?」って聞かれると正直目的次第としか言えないんですが、それだけで終わるのも面白くないので、遠慮なくそれぞれ書いていきます。

私が取った2つの学位、簡単に紹介

日本のMBA

社会人向けの土日通学型のMBAです。通常2年間のプログラムなんですが、私はダブルディグリー制度を使ってフランスに行ったので、日本では1年だけ在籍しました。

そもそも進学したきっかけが「海外留学したいけど私費留学できるほどお金がない」という身も蓋もない理由で。このMBAから海外のビジネススクールにダブルディグリーで行ける道があると知って、じゃあ行くかという感じで入学しました。

留学のための踏み台、と言うと言葉は悪いですが、まあそういう感じ。

フランスのMSc

フランスの有名ビジネススクールで、Data Analytics系のMScを取りました。フランスの有名大企業の社長を多く輩出している学校です。多分フランスの早慶かMARCHか、そんな感じじゃないですかね。

こちらを1年、英語でプログラムを修了しました。

ケンブリッジだとかハーバードとか、なんかそういう有名校じゃないところに行ったらどうなるかということがこの記事ではわかるかと思います。

日本MBA:良かったこと・正直微妙だったこと

良かったこと

会計とか財務とか、自分だけだったら絶対に手を出さなかったジャンルをかじれたのは良かったです。勉強の機会を強制的に作ってもらえる、という意味での価値はあった。

あと、自分のキャリアでは絶対に交わらないような人たちと話せたのは新鮮でした。いわゆるJTCで働いてる人とか、全然違う業界の人とか。視野が広がったかというと微妙ですが、「こういう世界もあるんだな」と知れたのは悪くなかった。

正直微妙だったこと

正直に言うと、カリキュラムの内容がかなり物足りなかったです。本を読むのが好きで経営本もそれなりに読んできたので、「あ、これ知ってる話だ」ってなる場面が多くて、あまり手応えを感じられなかった。

それと、ダブルディグリーで1年しかいなかったので、クラスメイトとの関係がそこまで深くなれなかったのは残念でした。

一番ヤバかった話をひとつしてもいいですか。

ゼミを選ぶとき、「IT専門家」って感じの肩書きの教授のゼミを選んだんですよ。IT専門家なら最先端の話とかしてくれるかなと思って。

で、とある100人規模の授業が始まったら、全員でChatGPTにアクセスしてみましょう、ってなったんです。全員が学校のWi-Fiに繋いでいるので、まあ不自然なアクセスですよね。数秒の間に異常な量のアクセス。当然アクセスが弾かれる。そしたら教授が「あれ〜、なんでだろ〜。昨日自分でやった時は動いたのにおかしいな〜」って。謝罪なし。ずっとあれれ〜って言ってた。

…マジかよって思いました。IT専門家。

まあそんな感じなので、一応「これで私もMBAです」って言えるのはまあ悪くないんですが、愛校心みたいなものは特にないです。ただ、「社会人になっても大学院まで行った」という向上心が評価されやすい業界や会社への転職にはそれなりに効くと思うので、そういう目的がある人にはアリだと思います。

フランスMSc:良かったこと・正直きつかったこと

良かったこと

留学体験そのものが、人生の財産になりました。

一番感じたのは、「世界の知らない国のニュースが、クラスメイトの母国の話になる」という感覚です。どこかの国で政変があったとか、経済が荒れてるとか、そういうニュースが突然リアルになる。あの感覚は日本にいたままでは絶対に得られなかったと思う。

あとは、Data Analytics系の学科だったのでクラスの半分くらいがインド人で、おかげでインド英語がわかるようになりました(これは割と実用的なスキルだと思っています)。

あと、すごく意地悪な人間がいることも知りました。同じフラットにカザフスタン出身の別学科の女がいたんですが、こいつがとにかくすごかった。ただ挨拶して少し話しただけで「あなたは英語が下手なので同じ家に住むことになって残念」と言われました。日本でもいろんな人に会ってきたつもりだったけど、「悪意に上限はない」というのを初めて体感しました。

意外にとても楽しかったのが、サステナブルの授業です。選択授業の抽選に外れて、全然興味のないサステナブルの授業に回されたんですが、これがめちゃくちゃ面白かった。フランスって環境問題への向き合い方が日本と全然違って、企業が「将来的に利益が出なくなるから環境対応する」じゃなくて、「サステナブルじゃない事業は社会的に存在を許されない」というスタンスがあるんですよね。日本のCSRとは温度感が全然違う。本気度が違うというか。あの授業を受けてなかったら、サステナブルをここまでちゃんと考えることはなかったと思います。

正直きつかったこと

あんまりなかったです、正直……。

順調かどうかと言われると、英語で行われる授業は生まれて初めてだし、フランス語なんかさっぱりわからんしという感じなのですが、思ったより私、図太かったらしく。留学生活ってもっと辛いのかなと思ってたんですが、わりと呑気に暮らしていました。海外生活への耐性があるのかもしれない。

唯一、コースが全部英語だったのでフランス語が全く話せるようにならなかったのはちょっと心残りかな?

フランスにいるのにフランス語が伸びないというのはちょっと笑えるんですが、日常で使う機会が本当になかった。現地で覚えたフランス語は「カード払いにしたいんですけど(ぱきゃ、みたいな発音)」くらいです。語学的な収穫はゼロでした。フランスに行っても、フランス語は話せるようにならん。

2つを比べて気づいたこと

「得られない体験」という軸で見ると、フランスMScに軍配が上がります。カザフクソ女と戦うとか、インド英語がわかるようになるとか、サステナブルの本気度を肌で知るとか、日本にいたら絶対に経験できなかったことばかりだった。

「日本でのキャリアへの効き目」という軸だと、これはMBAの方が正直わかりやすいかもしれない。だって日本の採用担当者に「MScを持っています」と言っても、「あ、そうですか」ってなりません?私は留学して初めてMScという学位の存在を知ったくらいなので。MBAの方がまだ「経営を学んだ人」として認知されやすい。

ただ、一番大きな差は「何を目的に行ったか」だったと思っています。私はフランスMScについては「海外で英語で勉強したい」「知らない世界を見たい」という目的が明確だったので、結果的にすごく満足しています。日本MBAは「ダブルディグリーに行くための踏み台」という目的で入ったので、そこに期待しすぎなかった分、まあこんなもんかという感じで終わりました。

「社会人大学院、意味あった?」への正直な答え

意味はあった。でも目的次第です。

日本のMBAを「なんとなくキャリアアップに良さそう」という理由だけで行くと、物足りなさを感じる可能性が高いと思います。転職したい、昇進に必要、特定のスキルを身につけたい。そういう具体的な目的がないと、MBA取ったところで大して人生は変わらない。少なくとも私の周りではそういう人が多かった印象があります。

逆に目的が明確なら、国内でも海外でも、得るものはちゃんとあります。

海外MScについては、正直「キャリアへの効き目」よりも「人間としての幅が広がる」感じが強かったです。それを求めてるならアリ。日本にいるだけでは出会えない体験・人間・価値観が確実にあります。

この記事のポイント

  • 日本MBA:コスパは業界・目的次第。カリキュラムの深さには過度な期待をしない方がいい
  • フランスMSc:体験としての価値は高い。日本でのキャリア効果は限定的かも
  • どちらも「何のために行くか」を先に決めることが全て

まとめ

2つの修士を経て思うのは、大学院は「行けばなんとかなる」場所ではないということです。

あなたが社会人大学院に行こうか迷っているなら、まず「取った後に何がしたいか」を言語化してみてください。そこから逆算したとき、大学院が最短ルートかどうかが見えてくると思います。

迷ってる人の参考になれば。

英語のハノンと瞬間英作文は何が違うのか、整理した

本屋で、英語のハノンと瞬間英作文の棚の前を行ったり来たりしている人を見た。

わかる。めちゃくちゃわかる。

「どっちがいいんだ…」ってなるやつですよね。私も同じところで30分くらいうろついたことがある。見てる私もたぶん不審者。

というわけで、両方に触れたことがある立場から、違いをちゃんと整理してみます。

そもそも何が違うのか

どちらも「瞬発力を鍛える教材」という括りで語られることが多いんですが、鍛えてる筋肉がぜんぜん違うと思っています。

瞬間英作文は、日本語→英語の回路を作るための教材。「私は毎日コーヒーを飲みます」→"I drink coffee every day."みたいなやつ。シンプルな構文パターンをひたすら反射でアウトプットする練習です。初級〜中級の英語パターンをたくさん体に叩き込んで、「英語を話すことへの入り口」を広げるイメージ。

英語のハノンは、すでに文章の組み立て方がある程度わかっている人が、それをより速く・正確に出力するためのトレーニング。「この文を疑問文にしろ」「過去形にしろ」みたいな変換の瞬発力を鍛えます。

どっちも「瞬時に英語を出す」系なんですが、

  • 瞬間英作文=パターンを増やす(引き出しを作る)
  • 英語のハノン=あるパターンを正確に速く変換する(引き出しを磨く)

という違いがある気がしてます。なのでハノンは「ある程度文法の感覚がある人」じゃないと、正直ちゃんと使いこなせないと思う。瞬間英作文より難しい教材だと思っています。

瞬間英作文をPROGRITで3ヶ月やった話

私はPROGRITで約3ヶ月、1日30分以上は毎日瞬間英作文をやっていました。

(PROGRITについてはこちら↓)

myjink.hatenablog.com

正直に言うと、まあ覚えるだけなんで、楽といえば楽だった。パターンを反射で出す練習なので、頭よりも口と体の問題で、「覚えた!」「言えた!」という達成感はある。

でも、そんなに英語が上手くなった感じはしなかったんですよね。

なんか、頭を使ってる感じがしないというか。たとえば、やっていた例文をちょっと過去形にしたいとか、否定文にしたいとかなったときに、理論が頭にないのでうまくいかないんですよ。そのパターンをやったことがあれば言えるけど、ないと詰まる。

「丸暗記した文を変換する力」みたいなものは鍛えられないんです。

対してハノンは、それが得意なんですよね。変換の感覚がわかってくると、知ってるパターンを応用できるようになってくる。瞬間英作文だけやるより、併用が断然おすすめ。

とはいえ、瞬間英作文のおかげで「英語を口から出すことへの抵抗感」はだいぶ減ったので、あれをやっていなかったらハノンのありがたさを再実感することもなかったでしょう。どっちが無駄だったということもない。

目的別:結局どっちをやればいいのか

個人的な考えをまとめるとこんな感じです。

英会話をゼロから始めたい

まず瞬間英作文、そのあとハノンが良いと思います。

英語に自信がない段階でハノンをやっても、変換の前に「そもそも文がわからない」で詰まる。最初に瞬間英作文でパターンをインプットしてから、ハノンで磨いていく順番が個人的おすすめ。

TOEICのスコアを上げたい

正直、どっちでもなくTOEICの問題集をやってください。

ハノンも瞬間英作文も、スピーキングや実用的な英語力を上げるための教材です。TOEICはTOEIC特有の問題形式・語彙・スピード感があるので、対策には対策用の本が一番近道。

ハノンをすでにやっている

そのまま続けてOK。

瞬間英作文を追加でやる必要はあまりないと思います。ハノンをちゃんとやっていれば変換力はついてくるので。英語を話す機会や実践の場を増やす方が、今の段階では優先度高い気がします。

まとめ

  • 瞬間英作文:英語パターンを増やしたい初〜中級者向け。英語スピーキングデビューに◎
  • 英語のハノン:文法の感覚がある人が、変換の瞬発力を磨くため。中級者以降向け

どっちが良い教材かというより、自分の今のレベルと目的に合ってるかどうかの話だと思っています。参考になれば。

英語のハノン初級に出戻りする話

英語のハノン、またやることにしました。

正確に言うと「出戻り」です。一度やめて、他のことをやって、またハノンに帰ってきた。 今回はその経緯をまとめておきます。

英語のハノンをやめた経緯

やめた理由は以前の記事に書いたので、そちらをざっくり読んでもらえると早いんですが……。

myjink.hatenablog.com

かいつまんで言うと、「単語力と時制・仮定法の弱さが気になってきて、ハノン以外に時間を割きたくなった」という感じです。ハノンが嫌いになったわけじゃなくて、優先順位が変わった。

で、そのタイミングで始めたのがPROGRITでした。

myjink.hatenablog.com

PROGRITでは瞬間英作文をやっていたんですが、ここで気づいたことがあって。それが今回ハノンに戻った理由とつながってくるんですよね。

瞬間英作文とハノン、どっちをやるべきか問題

「英語のハノンと瞬間英作文どっちをやればいいか」って人、結構いますよね。

結論から言うと、目的によって全然違うと思います。

瞬間英作文は、日本語の文を見て英語でパッと言う練習です。「文法をゼロから確認しながら英文を組み立てる」というより、「知ってる文型を体に叩き込む」感覚に近い。正直、文法を深く考えなくてもできてしまうんです。

ハノンは、「否定文にしてください」「過去形にしてください」という指示を受けて、瞬時に変形する練習。文法の理解が前提になっています。

私はもともと文法アンチなので(SVO?SVOCって何?みたいな感じで生きてきた)、文法をあまり考えなくていい瞬間英作文のほうが性に合ってたというか、楽なんですよね。逃げです。

TOEIC900点もノリで取りました。SVOとかわかんなくても取れるんだなこれが。

でも。

IELTSは話が別でした。

IELTSのスピーキングとライティングは、時制の正確さや難しい文章の運用が問われるらしくて。「なんとなく言えればOK」じゃなくて、「現在完了と過去の使い分けができているか」みたいなところを見られる。

文法アンチのままIELTSに挑戦するのはさすがに無理筋だと思い至りました。

そこで改めてハノンを見直すと、「時制を変えてください」「受動態にしてください」という変形ドリルを繰り返すあの構造が、IELTSのスピーキングで必要なことに直結していた。私が今やるべきことじゃん、これ。

ということで、出戻りを決めました。

なぜ中級じゃなくて初級なのか

出戻りを決めたとして、「TOEIC900点あるのに初級から?中級からでよくない?」と思う人もいるかもしれないので、ここも書いておきます。

TOEIC900点あります。でも初級です。

理由はシンプルで、「問題が解ける」と「即座に話せる」は、全くの別物だからです。

TOEICは選択肢から選んだり、文を読んで答えたりする試験です。たかだか4択ですよ。制限時間はあるけど、話しながら同時に文法を組み立てる必要はない。

でも英会話は、話しながら考えないといけない。リアルタイムで文法変形をする必要がある。

これ、まじで全然違う。

過去完了を「選択肢から選んでください」と言われたら解けます。でも「じゃあ今から話してください」と言われた瞬間に、過去完了をリアルタイムで口から出せるかというと……怪しい。

著者の横山先生も「TOEIC満点でも小学4年生くらいのレベル」とおっしゃってるくらいですしね。

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初級は本当に難しい。「簡単に感じるならやり方を間違えている」という話があるくらいで、閉本でスラスラ変形できるまでやりきることを考えると、やり直す価値はある。

ということで、迷わず初級からです。

再開後の使い方・ペース

使い方は以前の反省を踏まえて、1日1ドリルでやります。

1日1ユニットは多すぎる、というのは身をもって学んでいるので。ゆっくりでいいので、閉本でスラスラ言えるまで同じドリルを繰り返す。

ペースとしては、半年くらいかけて初級をしっかりやりきるつもりです。7月にIELTSの受験を予定しているので、それまでに変形の瞬発力を上げることが当面の目標。中級は……まあ、無理はしない。初級を運用しきれてから考えます。

あと余談なんですが、中級のイギリス英語版、まじで出てほしい!!

私がイギリス英語で学びたい事情は前に書いたんですけど(端的に言うと夫がイギリス人なので)、中級はイギリス英語版が存在しないんですよね。

需要はあります。わ、私に……。あの、ぜひ……!!

まとめ

  • 瞬間英作文は文法を深く考えなくてもできる→IELTSには向かない
  • ハノンの変形ドリルはIELTSのスピーキングに直結してそう
  • TOEIC900でも初級の変形をリアルタイムでやるのは普通に難しい
  • 問題が解けることと即座に話せることは全く別物
  • 1日1ドリル、半年かけて初級をやりきる

同じく「ハノンどうしようかな」と考えている人の参考になれば!

IELTS問題集は何番を買えばいい?Cambridge公式問題集を調べてわかったこと【参考書選び】

IELTS問題集って、何を買えばいいんだろう。

IELTSを受けようと決めて、最初にやったことがこれでした。「勉強する」より先に「どの参考書を選ぶか調べる」。効率厨なので。(大体ここで力尽きるんですけど……)

で、思ったより情報量が多くて、調べ始めたら結構大変だったんですよね。

「Cambridge IELTSって何番を買えばいい?」「高いから中古買った方がいいっていうけど本当?」「日本語版もあるの?」と次々に疑問が湧いてきて、気づいたら1時間以上AmazonやRedditと睨み合いをしていました。

せっかく調べたので、同じくIELTS参考書選びで迷っている方のためにまとめておきます。

Cambridge IELTS(ケンブリッジ公式問題集)とは

IELTSの問題集といえば、まず名前が挙がるのが Cambridge IELTS(ケンブリッジ公式問題集) です。

これ、IELTSの試験を作っている団体「Cambridge Assessment English」と「ケンブリッジ大学出版局」が出しているシリーズなんですよね。つまり、試験を作ってる側が出している問題集です。信頼性は言わずもがな。

内容は 4技能すべての模擬テストが4回分。リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングが全部入っていて、解答もついています。ただ、解説はほぼないらしい。全文英語だし、答えを見て自分で理解する必要があるので、中上級者向きです。

なお、受験する目的によって アカデミック版ジェネラル・トレーニング版 に分かれているので、間違えないように。大学院留学や専門資格を目的に受ける人はアカデミック一択です。

Cambridge IELTSは何番を買えばいい?【結論:最新版1〜2冊でOK】

「番号が多すぎてどれかわからない!!」って最初思いました。2026年現在、最新はなんと Cambridge IELTS 20 です。1から始まって、毎年1冊ずつ増えてきた感じらしい。

でも「全部買わなきゃいけないの?!」ってビビる必要はなくて、一般的には 最新版を1〜2冊買うだけでOK らしいです。本気でやり込むなら最新から遡って3冊くらいやる人もいるみたい。

IELTS参考書:日本語解説が欲しい人向けの選択肢

Cambridge公式問題集は全部英語なので、「英語で英語を学ぶのはまだキツい…」という人向けに、日本語版の選択肢もあります。

旺文社のIELTSブリティッシュ・カウンシル公認問題集 がそのひとつ。

また同じ旺文社から 「本番形式問題3回分」 という続編も出ており、こちらはその名の通り模試3回分に特化した構成とのこと。

「まず試験のことを日本語でちゃんと理解してから取り組みたい」という人には、こういった日本語版から入るのがよさそうです。

IELTSに「過去問」は存在しない?

これ、調べるまで知らなかったんですけども。

IELTSって、公式の「過去問」が存在しないんですよ。TOEICや英検と違って、実際に出題された問題は一切公開されていないらしいんです。

じゃあCambridge IELTSは何なのかというと、「実際の試験問題を想定して作られた公認問題集」という位置づけとのこと。試験を作っている団体が関わっているので精度は非常に高いけれど、「過去問そのものではない」というのは一応知っておいたほうがいいかもしれません。

まあ受験者としては実質的に過去問みたいな感じで使うことになるんですけどね。

⚠️ IELTS問題集を中古で買うときの注意点【シリアルナンバー問題】

Cambridge IELTSシリーズは、リスニング音声をダウンロードするのにシリアルナンバー(アクセスコード)が必要です。そしてこのコードは1回しか使えないんですよね。

なので、中古品でコードがすでに使用済みの場合、リスニング音声が聴けないという事態になります。ケンブリッジ公式の問題集には、CDではなく本にコードが記載されているタイプが正規品(IELTS 10以降はこの形式になったとのこと)。

ちなみに、「CDつきの正規品」として中古市場で出回っているものが怪しいとも指摘されていて、知恵袋などでも「騙されるところだった」という声が出ています。中古で買う場合はコードの使用済み有無を必ず確認しましょう。

安く抑えたい気持ちはわかるんですが(私も最初そう思った)、音声なしでリスニング問題を解くのは無理なので…ここは素直に新品を買うのが安全です。

私が実際に購入したIELTS問題集

というわけで、私が結局購入したのはCambridge IELTS 20 Academic(最新版)と、Cambridge IELTS 18 Academicです。

18にしたのはシンプルな理由で、20の半額くらいの値段で売られていたから。20が最新版でちょっと割高になっているのに対して、18はなぜかこれだけかなり値段が落ちていたので、「どうせ遡って複数冊やるつもりなら、最初からセットで買ってしまおう」となりました。

11以降なら現行形式に対応しているという話だったし、18なら全然最近の方のはずなので問題ないと判断。2冊合わせて8回分の模擬テストができる計算です。

どちらも新品を購入したので、コード問題もなし。書店に住みたいくらい書店が好きな私は、本は積極的にリアル店舗で買うタイプなんですが、洋書系はAmazonの方が安くて……今回はAmazonで購入して、明日届く予定です。

この記事のポイントまとめ

  • Cambridge IELTSシリーズ(ケンブリッジ公式)がIELTS問題集の定番中の定番
  • 最新はCambridge IELTS 2011番以降であれば現行の試験形式に対応
  • 日本語解説が欲しければ旺文社版(ブリティッシュ・カウンシル公認) という選択肢も
  • IELTSには公式過去問は存在しない(Cambridge本は公認練習問題集という位置づけ)
  • 中古品は音声ダウンロードのシリアルナンバーが使用済みの可能性があるので要注意。「CDつき」商品は偽造品の疑いも

まとめ

問題集を調べた今日は、ポチった本が届くまでの時間を使ってセルフスタディIELTSを読むのと、YouTubeで情報収集をして過ごすつもりです。のんびり予習デー。

こんな感じで、焦らずじっくり準備していきたいと思います。同じくIELTS受験を検討している方のお役に少しでも立てたら嬉しいです!!