30歳、これまで留学したことないし、英会話も習ったことないし、なんなら英語じゃない外国語専攻してて英語ブランク10年あった人間ですが、フランスでMSc(ビジネス情報工学/授業は英語)に留学中です。意識は低めで、キラキラしていません。毎日芋を食っています。
英語のハノンの使い方を完璧に間違っていたので、記念のブログです。
ちゃんと本の冒頭の「本書ドリルの進め方」を読んでいないそこのあなたも、多分間違っています。本に書いてない著者のtipsまとめてるので、読んでってください。
英語のハノンとは
英語のハノンは2021年7月に発売された英会話の練習用の本です。発売から2年ちょっと経ちますが、Amazonの英会話ジャンルではいま(フランス時間 1/18 0:13)でも3位と、人気の英会話の本です。
ハノンって言ったらピアノですね。ピアノは母がやってましたが、要するに指にピアノを染み込ませるための基礎連のことを指します。
その発想を英語に持ち込んだのが英語のハノンです。基礎連の本です。
私もこの本を購入してから1年半?もうちょっとくらい経つのですが、なんかどうも続きませんでした。こつこつやるの苦手なので。
とはいえ、直近英語のスピーキングに悩んでいたので、改めてやってみるか〜と使用方法を改めて調べてみたのです。参考書っていろいろ使い方があるものじゃないですか。自分でやり方考えるより、誰かが考えたいいやり方を真似したかったんです。
すると、「1日1ドリル」って言ってる人がいたんです。「1日1ユニット」ではないぞ、と。著者も推奨していると。
嘘やん、1日1ユニットしてました。
著者(横山雅彦先生)のハノンに関するツイート
特に本には1日1ドリルとは書いてないんですよ。ただ、著者の横山雅彦先生のTwitterにははっきりと書いてありまして。
ハノンは1日1ドリルでよいです
改めてお願いします。ハノンは1日1ドリルでよいです。1日1ユニットなどと発想できてしまうことこそ、これまで英語習得に失敗してきた理由です。1年がかりでよい、閉本でスラスラこなせるようになるまで。そうすればTOEICは900を超えているでしょう。逃げも隠れもしない、最初からそう明言しています。
— 横山雅彦/Masahiko YOKOYAMA (@strong_logic) 2022年1月19日
改めてお願いされてる…けど初めて知りました。本に書いてください!!!!
これは多分私の知らない情報がまだあるし、同じ勘違いしてる人、絶対いるわ…と思って、いくつかいいね数の多いものに目を通して、有益なものをまとめました。
TOEIC満点でも小学4年生くらいのレベル
ハノンは初級が一番大事です。出だしが簡単なので、あなどられがちですが、TOEIC900くらいの方でも(990点でも)、Unit 4あたりで怪しくなり始め、Unit 6で苦戦(下手したらギブアップ)するはずです。ネイティブから見たら、TOEIC満点でも小学4年生くらいのレベルです。どうか、できれば初級から。
— 横山雅彦/Masahiko YOKOYAMA (@strong_logic) 2022年11月10日
私も中級持っています…だって…当時TOEIC800点あったから…。でも確かにUnit4くらいで「あれ…」になった記憶です。
「私はTOEIC600点取れるし中級から」とか「800点だから上級から」という尺度ではなく、TOEICは満点でもアメリカの小学生(中学年)くらい、という現実に立ち、ぜひ初級から始めてください。そのくらい、文字(視覚)に頼らず音声だけで文法を操るというのは、難しいことです。
— 横山雅彦/Masahiko YOKOYAMA (@strong_logic) 2023年11月18日
ありがとうございます、そのとおりです!!!!!!!!!!
そう、ハノンは、英語を自らの血肉にして話すための本。そこで、TOEIC900点台は赤ちゃんということを覚えておくべき事実です。
下の表は株式会社アゴス・ジャパンが2017年に行ったTOEICとTOEFLの点数比較表です。
TOEFLは1回n万円するので、多少なりとも対策はしているでしょう。それでも、TOEICスコア950-990点でも、SpeakingはCEFRにしてB2にも届かないくらいの点数が平均点のようです。
私もTOEIC905点ぽっちで留学来ちゃいましたけど、マジで赤ちゃんですからね。リーディング・リスニングはそんな困ってないですけど、スピーキングはマジで赤ちゃんですからね!!
ろくにアウトプットの練習してない、留学したことないTOEIC900点台、プライド捨てて大人しく初級です。日本にいると900点超えれば「はわわしゅごい〜」みたいな扱いされるし、そんな気がするけど、留学してわかりました。我々は赤ちゃんです。TOEICの勉強は、TOEICという点取りゲームで効果のあるものであり、実際の会話においてはろくに役立ちません。
何回でも言うけど、TOEICで900点ちょっと超えた程度のやつ、全員赤ちゃんです。大人しく初級をしましょう(ほぼただの自戒)
TOEIC700点くらいの人が簡単と感じるとしたら、やり方を間違えています
ハノンにTOEICのリスニング対策のような即効性を求める場合、たくさんやればやるほどよい、ということはなく、初級の第1部(Unit 1-5)をひたすら、ナチュラルスピードでドリルをこなせるまで繰り返すほうがよいです。もしそれをTOEIC700点くらいの人が簡単と感じるとしたら、やり方を間違えています。
— 横山雅彦/Masahiko YOKOYAMA (@strong_logic) 2023年12月6日
お手本を無視して勝手に音読しているか、本を見ながらやっているか、ドリルの指示に従わず、ただ聞こえてくる音声を繰り返しているだけか(自力で変換するポーズがあります。それがハノンの生命です)、もし効果を感じないとしたら、やり方が正しいか、一度「本書ドリルの進め方」を確認してください。 https://t.co/2gKBBDinf2
— 横山雅彦/Masahiko YOKOYAMA (@strong_logic) 2023年12月6日
これ、最初読んだときちょっとよくわからなかったのですが、「本書ドリルの進め方」に最終ゴールとして「まったく文法を意識することなく、英語の意味に100%集中できるようになることを目指します」とあるんです。
言われてみれば、文章が私の血肉になっている感じはせず「へいへい、isはisn'tだろ〜中学校でやりました〜w」の域を出ていないことに気づきました。これが間違いです。そんなものは中学生でもできます。
ハノンで目指すのは、「否定文」って言われたら文章を否定文にできることであって、isなのでisn'tにすることではない。
英検2級や準1級くらいの人が、ハノンのドリルを本当に血肉化するには、感覚的にですが、1文を千回は言わないといけないと思う。そのくらい、日本に住んでいたら、圧倒的にアウトプットが足りない。学校や予備校で一度説明を受けたくらいで、文法を使いこなせたら苦労はない。
— 横山雅彦/Masahiko YOKOYAMA (@strong_logic) 2021年6月26日
英語を血肉化する。
その前提でいたら、確かに1日1ユニットなんてできるわけがないんです。外国語を、私の脳に練り込む作業をするんです。
そのための本が、英語のハノン、だったのだ…!!
改めてやってみる
さっき気づいたばっかりなので、まだまだこれからやっていきます。
挫折しそうな気がしないでもないですが、むしろ1日1ドリルであれば取り掛かるハードルはかなり小さいので、日々のちっちゃいルーチン(「小さな習慣」を読んだ)に組み込んで行こうと思います。
とりあえず、5 or 6月に控えてる修論の口頭試験(英語)のために準備していくので、終わったあたりで成果の報告できればと思います!!!!
ちなみにnoteでイギリス英語版音声も売ってるよ!!(公式/PRではない)
私はいまこれを使っています。イギリスっぽい言い回しになってる文章もあって面白い〜!!おすすめ〜!!