myjink’s diary(みじんこの日記)

30歳、フランス大学院(経営・情報工学)留学中です

TOEFLやIELTSより手軽、Duolingo English Testを受けてみた

数日前にDuolingo English Testを受けてみたのですが、あまりにも日本語の情報が少なかったので、記録として残しておきます。

Duolingo English Test(DET)とは

外国語学習者であれば多分聞いたことがあるだろうDuolingoが提供する英語試験です。

englishtest.duolingo.com

ざっくりした特徴としては

  1. 4技能試験(Listening, ReadingしかないTOEICと違って、SpeakingとWritingも測れる)
  2. 安い
  3. 速い

という感じで、特に安さに魅力を感じて今回は受験をしてみました。

4技能試験である

まず、日本でいちばん有名な英語の試験って多分TOEICですよね!でもTOEICって4択とかだし、基本的にはWritingとSpeakingがなくて、アウトプットができない人でもハイスコア取れるんですよ。私です。

myjink.hatenablog.com

ハノンの記事でも言及したのですが、TOEIC900点台って、カンストしているとかTOEICに不慣れであるとかでない限り、アウトプットの練習してなければただの赤ちゃんです。

で、じゃあアウトプット系の能力を試験受けるとなると、金額が高かったり、試験時間が長かったりするんですよね。それもあって気軽に測れなくて…。

というところで見つけたのがDuolingo English Testでした。

 

結果もちゃんと、どの能力がどれくらいあるかを説明してくれます。

サンプルはこんな感じ。

Duolingo English Test Sample Certificate

Duolingo English Test

ちなみに私は、ComprehensionはC1レベル、ProductionはギリギリB2レベルでした。相変わらずだな〜〜!

Duolingo English Testの価格

他の4技能試験としては、留学を前提とすると有名どころでTOEFL, IELTSあたりでしょうか。

ただ、このTOEFLとIELTS、両方とも受験に結構お金がかかります。

TOEFLの受験料:245ドル(本日のレートで36,335円)

おそらく一番有名であろうTOEFL。まあ基本的に留学って言うとこれを受けると思います。

1回の受験料は245ドルで、本日のレートで計算したら36,335円でした…円安辛いですね…。

www.toefl-ibt.jp

海外大学院受験となると、スコアメイクのために何回も受験することになったりしますが、1回1回の負担が半端じゃないですね。10回受けるとかあんまり想像したくないぞ。

IELTSの受験料:大体30,000円

次は、主にイギリス系の大学を受ける時に使うだろうIELTS。

試験を受ける場所によってもなぜだか微妙に違うようなのですが、大体28,000円以上という感じで、ほとんど30,000円です。

TOEFLよりはマシとはいえ、ちょいちょい値上げもされており、こちらも円安…><という感じがします。

www.britishcouncil.jp

Duolingo English Testの受験料:49ドル(本日のレートで7,267円)

めちゃくちゃ安い!!!!

いや、別に7,000円は安くないんですが、それでもTOEFLとかIELTSに比べると1/4以下の値段で受けられます。

値段はちょいちょい変更しているのか、公式ページに料金表がなくて、公式ヘルプページに値段が載っています。

https://testcenter.zendesk.com/hc/ja/articles/207754623-Duolingo%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E6%A4%9C%E5%AE%9A%E3%81%AE%E8%B2%BB%E7%94%A8%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B

Duolingo English Testはいろいろ速い

今回軽率に受験を決めた理由は4技能テストが7,000円ちょいで受けられたからなのですが、それ以外にも、試験時間が短いという利点があります。

TOEFLの試験時間/結果受取:2時間/4日〜8日

TOEFLは2022年の夏に受験したのですが、事前に到着して、顔写真の照合とかするので、ちょっと早めに入る必要があります。

さらに、待ち時間が〜とか、早く入ると試験が早く始められて休憩が取れるとか、遅く入るとリーディング時間と他の受験者のスピーキングがかぶるとか(あやふや)、気にすることが多くて面倒でした。

結果については、試験直後にReadingやListeningなど、4択とかのその場で結果を出せる系のものについては予測スコアが見れますが、ちゃんとデータを受け取れるのは4日後以降になります。

私が受けたのは2022/08/27で、結果が出たのが2022/09/01なので、まあそんなもんですね。

IELTSの試験時間/結果受取:2時間45分/3日〜5日

IELTSは受けたことがないのですが、2時間45分ってだけでなんかちょっとウッとなりますね。英語の勉強というか、それだけの長い時間集中して試験を受けるというそれそのものへの忍耐が必要そう。大学受験かな…??

PC版であれば、3日〜5日程度で返ってくるようです。

あと、どうやらPC版を選択しても、Speakingは試験官との物理的な対面1on1で行われるようですね。

CEFR準拠のSpeaking能力の基準が欲しくて、たまにYouTubeでIELTSのBandX系の試験の動画を見ているのですが、コメント欄に「私もこんなに温かな人柄の試験官だったらよかったのに…」と書かれていることも多く、当たり外れが多そうだなあという感想があります。いつか受けたらまた感想書いてみようと思います。

Duolingo English Testの試験時間/結果受取:1時間弱/12時間程度 or 2日程度

家でいつでも受験が可能です〜!!誰も入ってこない静かな環境、Wi-FiがあればとりあえずOKだと思います。

Duolingoのやつは、大体50分〜1時間程度となっています。Listeningとか、聞き終わっちゃったら残り時間Skipするとかやってくと、なんかそこそこ早めに進められるようです。

試験は、簡単な流れとしては、

  1. Mac/PCに専用アプリのインストール
  2. 注意事項の説明
  3. 特定のアプリをOFFにするアナウンス(SlackとかDiscordとか通知送ってくる系と、Grammaryとかの修正系)
  4. 自分の写真を撮る
  5. 証明写真を撮る

と、大体5分くらいで受験開始できました。

認証フロー内の自分の写真について

パスポートとの照合のために使われるのかと思ったら、普通に結果の紙に顔がくっついてきました。

すっぴんで、😦、みたいな顔して撮っちゃった。みんなそこそこキメ顔で撮ってください。

(全く同じことを大学の学生証でもやったのを、ブログを書きつつ思い出した)

証明写真について

写真付きでどの国が出したものかわかるやつ、なのでまあパスポート?マイナンバーカードとか学生証とか、詳細については記載がないのでパスポートない人は問い合わせましょう

結果が届くまで

結果については、基本的には約2日で、プラスで$40を支払うと結果が12時間で出てくるというオプションがあります。オプションを使って、夜のうちに受けてしまえば、朝起床した時に結果が見れる、なんてこともできそうです。

私はオプション無しで受験しましたが、3/11 21:58に受験終了のメールを受領して、採点結果が3/13 20:57に見れるようになったので、大体47時間でした。

Reddit(なんか海外のにちゃんねるみたいな知恵袋的なもの)を見ていたら、

  • 20時間そこらで返ってきた
  • 48時間経っても返事来ないなと思ったら「視線が不自然」などの理由で認定不可通知を受けた
  • 48時間しても連絡来なくて認定不可かと思っていたら、その後で正式な認定結果が受け取れてヒヤヒヤした

など、いろいろ書いてありました。「まあ48時間未満よ」くらいの感じのようです。

オプションに関してはトラブルがあったので、別途ブログを書きました。

myjink.hatenablog.com

とりあえず、結果画面の「オプション購入する?」はいま受けた試験には適用できないので気をつけてください。

Duolingo English Testのデメリット

ただ4技能テストを受けたいだけであれば、デメリットはないに等しいかな?と思います。

受験前提と考えると、使える教育機関の少なさですかね。

englishtest.duolingo.com

結構地域格差があるのかな…試しに学士課程を検索した時、アメリカだと検索結果が60ページ以上あるのですが、イギリスだと2ページしかない。

しかも、

  1. リストにあっても名前クリックしたら飛べない
  2. 検索して改めてその大学の言語要件を見るとDuolingo English Testの名前はない
  3. 「TOEFLかIELTSが原則だけど、どうしてもどうにもならない理由があったら、他のテストも受け入れなくないので、ご連絡ください」と書いてある

みたいなのがイギリスだと多いです。おそらくその中にDuolingo English Testが含まれているのかなあ…というような感じです。高いので!は理由にならなさそうな感じがする。

まとめ:受験前提の時は他の試験も検討して、ただの計測目的ならこれ一択でもいいのかも

受験してみて、定点観測にはいい感じだなあと思いました。TOEICだとアウトプットが測れない(厳密には測れるが、別の試験受けるの面倒くさいし高い)ので、4技能がこの値段は全然アリ。私は21日後にも受けられる2個セットを買ったから、また月末あたりに受けてみます。

対策も公式が無料の対策練習を用意していて、これでできます。

AIを使うことで試験時間の短縮や採点に活かしています〜て話ですし、その対策練習のページに「* 練習テストには、本試験では出題されない種類の問題形式やテストの規則に関する案内が含まれる場合があります。」と書いてあるので、なんか実地調査も含んでいるんでしょう。かしこいな〜。

というわけで、概ね満足でした!気軽にSpeakingもWritingも測りたいな〜って方はぜひ試してみてください。