myjink’s diary(みじんこの日記)

30歳、フランス大学院(経営・情報工学)留学中です

フランス留学のキラキラしていない部分寄せ集め

周りの留学生のブログみんなキラキラしてるし、私のもなんか思ったよりエンジョイの香りがして誤解を与えそうなので、フランス生活で募りつつあるつらみの話をします。

飯が合わないのが辛い

な〜に甘っちょろいこと言ってんだ、と思うかもしれませんが、日本人のメンタルは想像以上にご飯に支えられています。留学して初めて知ったけど、日本人のステレオタイプには「ごはんだいすき」があるらしいです。

そもそも高くて外食が不可能。「私、自炊得意だからいけるよ」って思いました?アジア食料品店で調味料を調達したとしても、馴染みの食材がないので、無理です。キャベツ違うし、きゅうりデカくて食感違うし、売ってる魚違うし、りんごも食感違うし。米は「日本米」って書いてあって、品種はわかりません。いつのどこのなんなんだろうか。ていうかアジア食料品店、賞味期限切れのものが多いです。多分、日本で売れなかった在庫の横長しかなんかですかね。足元を見られている。

あ〜〜、早く帰ってスシローでつぶ貝食べた〜〜い。

学生の交渉力が強くて戸惑う

あんまり私はつらくないんですが、先生が辛そう。「この宿題のスケジュール、他の試験と被ってるからずらしてください」とか「テスト形式気に入らないので変えてください」とか「あなたの授業の質が低すぎるので、集団で学科長に抗議に行きます」とか。

概ね学科の生徒代表が影で教授とやりあってるんですが、学科集合で行われる重要事項説明オリエン(コース選択とか修論ガイドとか)のときに実際交渉が目の前で行われたときは「私達はね、学費払ってんですよ。わかってますね?尊重してください」と生徒が学科長に言ってて泡吹いた。デモの国。強い。日本なら試験と宿題被っても「わあ^^」って頑張りそうなものなのですが。うちはビジネススクールなので、優先度に応じたタスクの調整依頼を合理的にやっている、ととらえるとなるほどな〜って感じもします。

他のフランスの学校だったり、ビジネススクールもそうなんですかね?国民性なのか、学校のカテゴリの特徴なのか、この学校の特徴なのかはいまいちよくわかりません。

英語の自信は常にない

日本では圧倒的に得意な方です。TOEIC900点ありますから。ただ、前回のブログでも書いた通り、頑張って900点取る程度の人って、生活していく英語としての領域では雑魚なんですよ。外資の求人とか、ビジネス英語が使えること〜って750点以上とか書いてありますけど、あれ、なんなんですかね…??絶対喋れないと思う。

なんもしらない日本でちやほやぬくぬく生活してたのもあり、ここは常に辛いです。自分が得意だと思っていたもののアイデンティティの崩壊というか。私、高校の時からず〜っと英語得意な自認あったのもあって…(大学時代に旧帝大対策のチューターとかしてた)。所詮、お受験用のお遊びですわ!!

毎日のリスニング、スピーキングで深刻な自己評価クライシスに陥っています。渡航前にしっかり準備しようね。

コンビニないの辛い

お水買うにも、ちょっとお菓子買うにも、スーパー行かないといけません。突然なんかしらの電気が切れてドライバーが必要なときとかも、スーパー行かないといけません。スーパーは当たり前のように夜は閉まってるし、なんなら日曜日は閉まっています。

日本は便利でいいですね。だからこそ、知らず知らずのうちに世界に寛容であることを忘れてる気もします。いま・その人が、対応しなくても困らないことへの要求の圧、みたいな。「なんで品切れなんだよ!!」みたいな怒りはフランス(もしかしたらヨーロッパかも)に来ると消えます。

近所のちっちゃいスーパー、冷凍庫がかれこれ4ヶ月ほど壊れてたのですが「いつ直るかわかんないです。他所で買ってください。メルシー」って書いてあったりして。わかんねえなら…しゃーねーか…みたいな気持ちになる。

イギリス旅行行ったときも、とある日に4つほどレストランやらファストフード店に行ったのですが(食べ歩きの日だった)、最後のひとつを除いてミルクシェイクの機械壊れてたり。

そんなことばかりなので「まあ…別に死なないし…いっか」みたいな気持ちが自ずと身につきます。

シェアハウスのやつと合わないと地獄

多分まだブログに書いてなかったと思うけど、8月に入居したシェアハウスは9月末で退去しました。

ひとつ上の階に別コースの女子生徒がいたのですが、なんか異様に失礼。

具体的エピソードとしては、対面初日に「あなた本当に英語が下手くそ。初めて到着したのがあなたでとても残念」「今後10代の子も入居するけど、彼らがうるさいときに罰を与えるのはあなたの役割。私は甘やかすから」「日本人なら綺麗好きね?共有部の掃除、あなたの仕事だから、毎日キレイにしてちょうだいね」と言われました。1日にすべてが発生しました。

1つ目を言われたときはちょっと失礼だけどまあ事実だから…と思っていましたが、2つ目3つ目と畳み掛けられて、「ん…??邪悪…????」みたいな気持ちに。

とはいえ、たかだか初日ですから、コミュニケーションがあれなだけで邪悪なわけではないかもと思っていたのと、腐ってもビジネススクールの学生なので、なんとか乗り越えたいな〜と1週間くらいは思っていました。でも、その後もリビングでご飯作ってたら、私のスマホを勝手に点けて「これあなたの彼氏の写真?イケてない」とか、突然部屋のドアをめちゃくちゃに叩いてきたと思ったら「フライパン洗ってないのあなたでしょ(違う)!?なんでこんなことができるの!!」と突然怒鳴られたり。そんなことが2日に1回くらい?

9月上旬には上の部屋で足音がするだけで喉・心臓が詰まる感覚がするようになり、「あ、これはだめだわ」と諦めたのが9月中旬。学校に間に入ってもらい、本来来年5月までの契約を解除し、転居しました。

元々シェアハウスを学校の事務局経由で決めていたこと、また、出身国にまつわる差別が含まれていたこと、相手がマネジメントコースだったのがよかったのかもしれません。「我が校は彼女があなたにしたことを許しません。あなたは胸を張って、自分の生活をなさい」と非常に迅速に転居させてくれました。

いまはいわゆる1Kで快適に暮らしています。最初からそうすればよかった。

この件で学んだこと、「やべえと思ったら逃げろ」「自分が多少なりとも出身国の印象決めると思って生活しろ(いまのところ、彼女の母国の文字を見聞きしたくないレベルのダメージ)」「他人を頼れ」です。

 

と、こんな感じで生活をしています。

もうフランス生活は予定期間の6割を過ぎたところになるのですが、半分過ぎたとなると、よくわからない寂しさがありますね。4割は残っているので、楽しもうと思います。それではまた。